SOCIAL WORKER REAL

患者や家族の思いに寄り添い
一緒に考えていきながら
退院後の暮らしを支援すること。

髙橋 夏美さん

成田赤十字病院
医療社会事業課勤務(千葉県)

2016年 福祉援助学科 保健福祉コース卒業
■取得している資格:社会福祉士

治療を終えた患者の今後の生活をご家族と一緒に考えていく。

急性期病院の医療ソーシャルワーカーとして、整形外科・形成外科の病棟を担当しています。骨折やケガなどで治療を終えた患者のリハビリ転院や、施設との連絡調整、自宅退院への準備など、今後の生活の場所をご家族と一緒に考えていく仕事に携わっています。出勤後、8時30分に申し送りを行い、その後は患者やそのご家族と面談を行ったり、看護師の方々との退院支援カンファレンスで話し合ったりし、16時にはその日の動きを電子カルテに記録して退勤となります。

患者やその家族の今後を心から親身になって最善の方策を探る。

今の課題は、治療を終えた方には適切な療養先へ行っていただきたいという病院側の考えと、もう少しこの病院にいたいという家族の思いの間で板挟みになることです。ご家族の思いをお聞きすることも大切ですが、一方で治療後は適切な療養先へ移っていただかないと、急性期病院としての機能を十分に果たすことができません。実際に当院での治療を終えた患者のご家族で「年齢を考えると終の住処になるかもしれないので、次の行先をそう簡単には決められません」と、とても悩まれていたケースもありました。私はご家族に次の行先の案を提示して一緒に考えていたつもりでしたが、その家族の表情はとても焦っていました。私はその瞬間、患者やそのご家族の今後について心から親身になって考えることができているのだろうかと、深く省みました。

どんなことに悩み、苦しんでいるのかを知ろうとする姿勢は一番大切なこと。

医療ソーシャルワーカーとして最も大事にしなくてはいけないのは、病院の職員としての立場を考えることより先に、患者や家族の思いに寄り添い一緒に考えることを再認識しました。日々の業務で悩むことも多いのですが、そんなときに思い出すのが、社大の先生や仲間と語り合った福祉への熱い思い。患者やご家族の言葉や表情などから、その方が今どんなことに悩み苦しんでいるのかを分かろうとすることが、私たちにとって一番大切なことです。私にとって福祉とは、人生において希望をなくしている人にもう一度希望を持ってもらうお手伝いができるものだと思っています。この気持ちを胸に、「この人に相談して良かった」と思ってもらえる、医療ソーシャルワーカーになれるよう頑張ります。

※掲載情報は2016年度の取材当時のものです。

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