SOCIAL WORKER REAL

生活に困窮し保護を申請された方の
生活に介入しながら
円滑に支援すること。

黒澤 麻衣さん

東京都大田区役所
大森生活福祉課勤務(東京都)

2016年 福祉計画学科 地域福祉コース卒業
■取得している資格:社会福祉士

生活費の決定に加え、自立生活に向けての指導や福祉サービスに連携することも日常の業務。

生活保護分野のケースワーカーとして、生活に困窮し保護を申請された方の保護費を決定するために、生活状況の調査を行っています。現在、約90世帯を担当していますが、それぞれの人が自立した生活を送ることができるよう指導することはもちろん、時には福祉サービスと連携したりと、生活に介入する必要のあるケースも多く見受けられます。基本的な勤務時間は8時30分出勤、17時30分退勤です。具体的な業務内容は、受給者訪問、受給者が利用している介護サービスの職員やケアマネジャーなどとの会議、受給者から提出された収入申告書や給与明細書をもとに保護費を決定するための事務処理などを行っています。

複合的な問題を抱えた人々に他の専門家とともに横断的な支援を行うことが大切。

受給者はただ低所得なだけでなく、複合的な問題を抱えた人が多いように感じます。実際に、聴覚障がいに加えて認知症の恐れがありながらも、福祉サービスを利用していなかった高齢者の支援をする機会がありました。ご自宅に訪問してみると、人に意思を伝える手段が手話しかないため、近隣の人に生活の苦しさやつらさを容易に知らせるすべがなかったのです。このケースでは、地域包括支援センターや障害者サポートセンターの手話通訳者、地域福祉課の身体障害担当者などと連携し、福祉サービスにつなぐことができました。生活保護の分野は、あらゆる分野に渡る横断的な支援の必要があることを身をもって学んだ一例です。

コミュニケーションの質こそが円滑な支援に直結する。

このように現在の業務では、福祉分野に関する広い知識が必要です。社会に出てから学ぶことはたくさんありますが、社大で養った学びや友人との何気ない会話が、今に生きていると実感することも多いように思います。座学で知識を得た後に、少人数演習でのグループワークやディスカッションを通して学びを深め、コミュニケーションの質を高めることもできたと思いますね。福祉サービスは、誰の生活にも必要不可欠なものです。今問題を抱えていないとしても、高齢になれば介護が必要になるかもしれませんし、何かのきっかけで障がいに悩まされる可能性もあります。誰にでも必要なものだからこそ、どんな場面でも対応できるような知識や経験を積んでいくことが、これからの目標です。

※掲載情報は2016年度の取材当時のものです。

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