SOCIAL WORKER REAL

授業や生活をともにしながら
自立した生活に向けて
支援していくこと。

松下 由加子さん

千葉県立市原特別支援学校
つるまい風の丘分校勤務(千葉県)

2011年 福祉計画学科 福祉経営コース卒業
■取得している資格:高校福祉1種、 特別支援学校1種(聴・知・肢・病)

授業や生活を通して時間をかけて向かい合っていく。

比較的軽い知的障がいのある高校生が通う、特別支援学校の職業科に勤務しています。農業や流通・サービスなどの専門教科や日々の学校生活で、卒業後の就労や自立生活の実現に向けて生徒と一緒に活動しながら支援を続けています。毎日、8時15分からの職員打ち合わせから始まり、8時45分から14時35分までは担当するクラスでの昼食を挟みながら授業を行っています。15時10分からは、写真部の顧問として活動し、16時20分に生徒が下校、16時45分が退勤となります。生徒の下校後に事務処理や保護者への連絡などの業務を行うため、その日の業務ボリュームによっては退勤が後ろに続くこともあります。

障がいが軽いがゆえに起こる問題に対して根気よく付き合っていく。

私が担当するのは、見た目からは障がいが見えにくい生徒たちです。普通に人とコミュニケーションを取ることができますし、言葉を発することもできます。しかし、障がいが見えにくいがゆえの難しさもあります。円滑なコミュニケーションが苦手で、人間関係に悩んでいる生徒も少なくなく、時には教室に入れなくなる生徒もいます。そんなときには、「相手に気持ちを伝えられるようになろう」と仲介に入り、「授業に出てみよう」などと根気よく伝え続けます。最初は思うようにいかないことが多いのですが、1年たつ頃には「自分で頑張ってみる」と生徒が主体的に行動できるまでになるのが、とてもうれしいです。

教育と福祉の双方からアプローチし互いを結びつける重要性。

生徒たちと関わっていると、結果が出るまでに時間はかかりますが、忍耐強く関わり続けて良かったと感じます。しかしながら、実際に教員として働くようになって、教育の現場では福祉が十分に受け入れられていないように感じるのも現実です。そもそも私が特別支援学校の教員を志したのは、学生の頃、教育に関する各機関の連携のなかに特別支援学校が含まれていないように感じたからです。社大の学部を卒業後、社大ではない大学院で教育について学んだのですが、教育現場における福祉への見方は低く、決して平等と言えるものではありませんでした。そこで社大の福祉学研究科の博士後期課程に進学し、さらなる研究を続けました。教育と福祉の両方を学んだ経験を生かして双方からアプローチし、表向きだけではなく、教育と福祉を本来の意味で結びつけられるようになることが今後の夢です。

※掲載情報は2016年度の取材当時のものです。

障がい者福祉分野の先輩をもっと見る
ページトップに戻る