福祉援助学科:
子ども・家庭福祉コース
子どもと家族、学校生活をサポート
コースの特長
1.子どもと家庭、学校生活の諸問題をサポートするソーシャルワーカーを養成
今、児童虐待やいじめ、不登校など、子どもと家庭が抱える諸問題に取り組む専門家が求められています。子どもの心身の発達や現代の家庭環境などをふまえ、子どもと家族を支援できる専門的知識と援助力を身につけたソーシャルワーカーの育成を目指します。
2.ソーシャルワークの視点から学べるのが日本社会事業大学ならではの魅力
ソーシャルワークの視点から子どもへの支援を学べるのは日本社会事業大学ならでは。個々の家庭だけでなく、学校内外の関係機関との連携や、地域のネットワークづくりにも貢献できる幅広い視野を持った人材を養成します。
主な職場・職種
- 保育士
- 児童福祉司
- 母子指導員
- スクールソーシャルワーカー
- 児童指導員
- 公務員(福祉職・保育職)
- 教育機関
履修モデル
子ども・家庭福祉履修モデル
子どもと家庭に関わるソーシャルワークに関する知識と理論を学ぶ。
児童ソーシャルワーク履修モデル
虐待やいじめなどの問題に取り組むソーシャルワーカーを養成する「児童ソーシャルワーク課程」の修了認定が受けられる。
保育士履修モデル
ソーシャルワークを学びながら、ケアワーカーとしての保育士の資格が取得できる。
子育て支援履修モデル
保育士資格の取得と、本学独自の「児童ソーシャルワーク課程」の修了認定が受けられる。
スクールソーシャルワーク履修モデル
いじめや不登校など、学校をとりまく課題に特化したスクールソーシャルワーカーを目指す。
在学生 VOICE
子どもにも大人にも寄り添い
支援できる人材を目指して。
高校時代、利用者が中高生限定という児童館によく行っていました。学校でも家でもない場所で、新たな人間関係をつくり、イベント運営やボランティアなど新たな活動に参加できたことが楽しくて、児童館職員を目標に入学しました。入学後の講義や社会福祉協議会の実習を通じて、子ども支援には家族も含めた支援が不可欠で、家族に含まれる高齢者や障がい者、低所得者など多様な分野への知識や理解も私自身に必要だと感じるようになりました。最近は、支援に役立ちそうな実例に分野を問わずアプローチしています。今後は、分野の壁を越えてオールマイティに行動できる人材を目指し、自分なりに一歩ずつ成長していきたいです。
三田 羽琉香さん
福祉援助学科 子ども家庭福祉コース3年
東京都立狛江高等学校 出身
わたしが選んだゼミ
「ソーシャルワーク・社会福祉実践のための研究方法」


木村 容子教授
- 担当科目:ソーシャルワークの理論と方法Ⅰ、社会的養護Ⅱ 他
- 研究テーマ:ソーシャルワーク実践モデル、子育て支援、社会的養護
「その論文は正しいか?」という視点を学び
現場で説明責任を果たせる人材を目指します!
木村教授
福祉援助学科のゼミ選択は2年次の9月でしたので、その後に培った実習や講義、ゼミでの学びも研究テーマの掘り下げに有益な経験や知識になります。多くを吸収して、納得の行くテーマに絞り込んでいきましょう。
三田さん
ゼミでは、既存の論文を批判的に読む「テキストクリティーク」の手法が印象的でした。“論文=すべて正しい”ではなく、調査手法や言葉の選び方など、論文の全内容に対して「本当に適切か?」と考えることが大切なのですね。
木村教授
これまでに学んできた理論や知識や先行研究における知見などを踏まえ、研究の問いを設定し、起こっている事象や実践の方策等を明らかにしていくことが“研究”であり、専門職には必要です。
三田さん
実は今、研究テーマのアイディアを持っていて、先行研究や関係している論文をあたっているところです。こうした準備段階でもテキストクリティークは効果的ですね。来年度の卒論執筆にも活かせるようになりたいです。
木村教授
ゼミでの学びは卒論のためだけのものではありません。将来、三田さんが現場に出て、仕事の成果やその検証で説明責任を果たすうえでも大切なことです。社会人になっても積極的に活かしてくださいね!
三田さん
アカデミックプランニングで1年次に出会った木村先生から指導を受けたくて、また、先生が専門にしている現場の人材育成や組織のシステム構築も深く掘り下げてみたくなり、こちらのゼミを志望しました。